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 青少年犯罪や非行が深刻な社会問題になっています。昨年、東京都では、青少年を取り巻く環境浄化を目指し、『都青少年健全育成条例』の一部改正が行われました。条例改正にあたり、青少年問題協議会委員として様々な提言をした山田都議に、青少年問題の現状と今後の課題を直撃します。
青少年問題は歪んだ大人社会の投影
ー少年犯罪や非行が深刻な社会問題になっていますー
山田都議 少年犯罪と言えば、長崎や沖縄の中学生による衝撃的な殺人事件などを思い浮かべがちですが、平成14年度の都の調査では、治安の悪化を体感する街頭犯罪の50%以上が少年によるものとなっています。特に、路上強盗・ひったくりは約六割、自販機荒らしは約7割、オートバイの窃盗にあっては9割以上を占めるなど、極めて深刻と言わざるを得ない状況です。
ー万引きを犯罪とも思わない子ども、ためらいもなく凶悪犯罪を犯す少年なども激増していますー
山田都議 今日の青少年問題は、モラルや節度を忘れ、儲け至上主義に走った大人社会の歪みの投影に他なりません。心身ともに自分をコントロールできない子どもを育て、彼らを取り巻く環境をつくってきたのは他ならぬ私達親や大人であり、その責任は大きいと思います。


大人の責任と自覚を求める条例改正
ー先の都議会で『青少年健全育成条例』が一部改正されましたー
山田都議 まず、援助交際への罰則が倍加された他、着用下着等の買い受けおよび売却、性風俗関連産業への一切のスカウト・勧誘行為、さらに、保護者の承諾のない青少年の深夜連れ回しなどを禁じるとともに、保護者にも子どもを深夜外出させない努力義務が課されました。また、青少年の深夜立ち入りを制限する施設にカラオケボックス、まんが喫茶、インターネットカフェが追加され、警察官の立ち入り調査権を認めるとともに、違反した店には罰則が科されることになりました。
ー 青少年を取り巻く全ての大人に責任を求めるわけですねー
山田都議 それぞれの大人が責任と自覚を持ち、子ども達が犯罪や被害に巻き込まれない環境をつくりたいですね。環境整備の実効性を高めるのが条例改正の大きな目的です。

このままではダメ!!青少年問題を熱く語る山田都議
ー性的、暴力的な過激情報の氾濫も心配ですー
山田都議 現在流通している不健全とされる図書は、約350〜500誌と推定されていますが、青少年が簡単に閲覧したり購入できないよう、一般図書との区分陳列と包装を義務づけました。
 また、アダルトビデオや不健全図書の自動販売機等にも、年齢識別装置の設置、稼働を義務化するなど、有害情報対策も徹底しています。
親の誇りと自信が人間教育の第一歩
ー 今回の条例改正を踏まえた今後の都の取り組みはー
山田都議 私は、知事の諮問機関である『青少年問題協議会』の委員として、条例改正にあたり多くの議論を重ねてきました。青少年への「大人の責任と自覚」については、相当な認識をしてもらえると思います。
 しかし、罰則や規制の強化も大切ですが、それだけでは青少年問題を根本から解決することはできません。都はさらに各区市町村との連携を深め、親や大人が責任を持って、次代を担う青少年に正義感や倫理観、思いやりの心を育む地域づくりを進めなければなりません。
ー子育てや教育面での環境整備も大切という事ですかー
山田都議 その通りです。最近では、核家族化や都市化などで人間関係が希薄になり、地域や家庭で孤立し、子どもの躾けや教育にも自信を持てなくなっている親も増えています。
 しかし私は、親が自らの人生への誇りと自信を子どもに伝えることが人間教育の第一歩だと思います。そのためにも、地域の子育て相談所や講座などの拡充はもちろん、家庭と地域が一体となった子育て体制構築への支援策強化が、今後の都政の大きな課題だと考えています。
都議会議事堂